- nao tokita
- Jul 7, 2019
ノーコード、ローコード開発について
ノーコード、ローコード開発についてまとめてみました
最近市場で話題になっているノーコード、ローコード開発について
個人的に気になっていたので情報を集めて以下にまとめてみました。
ノーコードとローコード開発の違いについて
ノーコード開発とローコード開発の違いについて簡単に説明すると
「ソースコードを記述するか」どうかの差です。
ローコードは拡張性が高く、他のソフトウェアとの統合機能も豊富なので広範囲なシステム環境を考慮しています。
一方ノーコードは、ローコードのようにGUIベースでアプリケーションを構築するものですが、
細かな仕様には対応していない場合もあります。そのツールの仕様次第になるため導入前に何ができるのかを確認することが重要です。
ノーコード開発が求められている理由について
予算の縛り
ソフトウェアの開発や運用ではつねに予算が限られています。IT活用に十分な理解を持っている企業でもない限り、
情報システムに潤沢な予算があるというケースは少ないでしょう。
しかし情報システムはその予算の中で顧客や従業員が求めるものに応えなければいけません。
ローコードを利用して最小限の工数でソフトウェアを開発することで、限られた予算の中でも顧客や従業員の要求へ最大限に応えることができます。
時間的制約
予算と同じように情報システムでは時間と人材にも制約があります。
特に日本は現在、慢性的なIT人材不足にあるため多くの情報システムは人材の制約に悩まされており、
顧客や従業員の要求に応えきれていません。
ローコードはそうした制約から情報システムを開放し、非常に柔軟な開発環境を作ります。
業務部門の高度な要求
業務部門から寄せられる要求は日々高度化しています。
テクノロジーの発展によって業務効率を大幅にアップできる時代になりましたし、
業務部門もそれを理解しているため、より高い生産性を生み出すために高い要求が飛び交うのです。
しかし、情報システムがその要求に対応するだけのリソースを持っておらず、生産性が現状維持を続けている企業は多いでしょう。
ローコードによって業務部門の高度な要求に応えることができれば、生産性が飛躍しビジネススピードのアップに繋がります。
IT/業務部分の協業
IT部門と業務部門が協業すれば、それほど強い組織はありません。
お互いを信頼し、お互いの要求に最大限応える姿勢があればどんなビジネスも成功へと導けるでしょう。
しかし多くの企業では両部門が対立していたり、IT部門が業務部門の要求に辟易しているという様子が見受けられます。
ローコードを取り入れて両部門が協業すれば、これまでにないパワーを生み出せるはずです。
ノーコード開発のデメリット
ノーコード開発について求められている理由を記載しましたが、
もちろんデメリットもあります。
機能の制限
アプリケーション構築の際の機能の拡張の際にたいていのノーコード・プラットフォームで使用できる統合ツールは、
専用のものであったり機能が限られている傾向があります。
そのため以下のような課題が発生します。
・アーキテクチャーに関する考慮:アプリケーションアーキテクチャーに関する開発の経験がないため、
一枚岩のアプリケーションアーキテクチャーというリスクが増加します。 ほとんどのノーコード・プラットフォームでは、
パブリッククラウドへの展開が必要で、プライベートクラウドまたはオンプレミス環境に展開する柔軟性はありません。
・拡張性:ノーコード・プラットフォームは運用効率のユースケースに傾いているため、
ユーザーエクスペリエンスに重点を置くことができず、レガシーなシステムに接続できません。
サードパーティのソリューションや自社製システムのカスタム統合は、ベンダーがサポートしていません。
・ガバナンス:ノーコードツールを使用して構築されたアプリはスタンドアロンの性質があるため、
データガバナンスは共通の課題です。 多くの場合、組織全体に点在する複数のバージョンと、
さまざまな管理されていないデータ構造と、管理されていないレベルのデータ品質が存在します。
まとめ
上記に述べたようなメリット、デメリットを考慮して構築システムに応じた
ツールを選択していく必要があります。
まだまだ拡張性等の面で問題がありますが、今後機能も充実していくでしょうし
今後も動向に注目していきたいと思います。
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